AMD RDNA 5には4つのGPUが存在。512-bitバス幅搭載などハイエンド市場へ復帰が確実に

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AMD RDNA 5のGPU仕様に関するリークが登場

AMDが2027年頃に発売すると言われている次世代GPUアーキテクチャーのRDNA 5はここ最近リーク情報が何度か登場していますが、今回このRDNA 5を巡りAMD関連の情報で高い精度を誇る著名なリーカーのKepler_L2氏が次世代Radeon GPUとして投入されると言われている4つのGPUダイ構成について大まかな仕様を明らかにしています。

最上位GPUはCompute Unitを96基搭載。512-bitのバス幅に

AMDはRDNA 5世代で再びハイエンド向け製品を投入すると言われています。最上位モデルとしてラインアップされるGPUは、合計96基のCompute Unit(CU)を搭載し、メモリーコントローラーは16基で最大512-bitのバス幅を実現する見込みです。これは現行のNVIDIA GeForce RTX 5090と同じバス幅で、GDDR7などを採用すれば2TB/sに迫る帯域幅の確保が可能になると見られます。

ミドルレンジ向けGPUはCUを40基搭載

ミドルレンジ向けのRDNA 5 GPUはCUを合計40基搭載し、メモリーコントローラーは6基で最大192-bitのバス幅になるようです。これは現行のRadeon RX 9070 GREと同等の仕様で、CU数やバス幅を調整することで、アッパーミドルからミドルレンジまでをカバーする構成と見られます。ただし、後述のエントリー向けGPUが256-bitのバス幅を持つとされることから、より広いバス幅を備えたダイが計画されている可能性も考えられます。

エントリー向けGPUは24CU。バス幅はミドルレンジ向けより広めに?

エントリー向けとして投入されると見られるダイは、24基のCUと8基のメモリーコントローラーを搭載します。これによりバス幅は最大256-bitとなる見込みで、上位のミドルレンジ向けGPU(192-bit)よりも広いバス幅が確保されると予想されます。

これは例えばGDDR6を採用するなどより遅いメモリが採用される可能性があり、それに伴う帯域幅低減を補うためにバス幅拡大と言う手段が取られると考えられます。

最廉価GPUも登場。12基のCU搭載と過去最少

AMDのGPUは、RDNA 2世代で登場したNavi 24(CU16基)を最小構成としており、以降はCUを32基搭載するGPUが最廉価帯として設定されてきました。RDNA 5では過去最少とも言えるダイが登場するようで、CUを12基のみ搭載し、バス幅は128-bitに設定される見通しです。

なお、近年はAPU内蔵GPUの性能向上が著しく、このクラスの廉価GPUをディスクリートGPUとして投入する必要性は相対的に低いとも考えられます。ディスクリートとして登場するのか、APU内蔵GPUに割り当てられるのかは、現時点では不明です。

数日前に登場した別のリーカーからの情報と異なる仕様

AMD RDNA 5 GPUのスペックがリーク。デスクトップ向けにLPDDR5Xを搭載しVRAM大容量化とコスト低減を両立へ

RDNA 5を巡っては、別のリーカーであるMoore's Law is Deadも積極的に情報を発信していますが、Kepler_L2氏の示す内容とは相違点があります。

クラスKepler_L2Moore's Law is Dead
最上位GPUCU:96基
バス幅:512-bit
CU:184基
バス幅:512-bit
ハイエンドGPU言及無しCU:64基
バス幅:192-bit
アッパーミドルGPUCU:40基
バス幅:192-bit
CU:48基
バス幅:256/384-bit
エントリーGPUCU:24基
バス幅:128-bit
CU:24基
バス幅:128-bit
最廉価GPUCU:12基
バス幅:128-bit
言及無し

両者は「RDNA 5では4つのGPUダイが登場する」という点では一致していますが、各GPUの仕様、とりわけCU数に大きな差異があります。もっとも、4ダイ構成でハイエンド市場に回帰するという見立てはおおむね共通しており、同時期に登場すると見られるGeForce RTX 6000シリーズに対してどこまで性能面で食いつけるのか、またRDNA 4で好評だったコストパフォーマンスをどの程度維持と向上ができるのか、引き続き注目されます。

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