GeForce RTX 3000シリーズの最新情報まとめ

rtx3000 ampere
今年発売予定のNVIDIAのGeForce RTX3000シリーズですが、公式より9月1日に発表会を行うとの情報がありました。ここでは、海外リーク情報などで挙がっているRTX3000シリーズの発売時期、ラインアップ、パフォーマンス、価格などの情報をまとめて紹介します。

目次

RTX 4000シリーズについて

RTX 4000 シリーズの情報出現。ADA LOVELACEは18432コア搭載 | ギャズログ | Gaz:Log

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NVIDIA RTX 3090からRTX 3050までの基本情報

発売済みモデルの詳細スペック

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未発売モデルのラインアップ情報

ラインアップ 発売予定時期 どのような製品か
RTX 3080 Ti 2021年6月中 VRAMを12GBでCUDAコアが10240基に増量
RTX 3070 Ti 2021年6月中 GDDR6Xを8GB搭載し、CUDAコアが5888から6144基に増量したモデル
RTX 3050 Ti 2021年?月頃

GDDR6 6GB搭載。CUDAコアが3584基
モバイル版は6月頃にOEM向けに供給開始される見込み

RTX 3000シリーズの特徴や代表的なニュース

アーキテクチャーについて

RTX 3000シリーズのアーキテクチャーは完全新作された『Ampere』アーキテクチャーを採用。
完全なる新設計となったことで汎用シェーダーの性能は従来のRTX 2000シリーズに対して2.7倍、レイトレーシングを担うRTコアの性能は1.7倍、DLSS2.0などで使用されるTensorコアの性能は2.7倍となっています。
RTX 3000シリーズの半導体はSamsungで製造され、8nmプロセスで製造がされています。また、RTX 3090及びRTX 3080ではMicron社の最新鋭メモリーであるGDDR6Xを採用。最高でメモリー帯域幅は936GB/sに及ぶ高速アクセスが可能なメモリーとなっています。

このような最新技術を搭載する事で、アッパーミドルモデルである、RTX 3070でもRTX 2080 Tiと同等以上の性能を発揮し、最高モデルであるRTX 3090では8Kでのゲーミングに耐えうる性能を持ち合わせています。

NVIDIA版・スマートアクセスメモリー

通常、GPUのVRAMは256MB毎にマッピングされており、一度に256MBのVRAMにしかアクセスできません。一方でNVIDIAのライバルであるAMD Radeon RX 6000シリーズでは、1度にVRAMすべてにアクセスできる『Smart Access Memory』機能をRadeon RX 6000シリーズで搭載しました。この機能は、AMDのRyzen 5000シリーズCPUでのみ機能するなどの制約があります。

そんな中で、NVIDIAのRTX 3000シリーズでは、Smart Access Memoryと同じような機能をIntelとAMDの両CPUで実現する『Resizable-BAR』機能がRTX 3060から実装されています。

なお、その他RTX 3000シリーズへの展開はドライバーとvBIOS更新が必要ですが、既に各グラフィックカードメーカーのサイト経由でvBIOSの展開が開始されています。

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品薄問題

RTX 3000シリーズの発売は9月17日からRTX 3080を先頭に始まったものの、新型コロナウイルスによるサプライチェーンの破綻や自宅で出来るゲーム需要、そしてEthereumマイニングのトリプルパンチによって、9月17日の発売から2021年5月19日現在に至るまで品薄状態が続いています。この品薄はその後に登場したRTX 3090やRTX 3070でも程度の違いはあれど、同様でNVIDIAによると2021年中は大きく改善する見込みは無いとの事です。

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マイニング専用機の投入とGeForceでのマイニング制限

2020年末から2021年始まりにかけて仮想通貨価格が大きく高騰しました。これにともなって、マイニング目的にRTX 3000シリーズを買い求める人が増え、ただでさえ品薄だったGPUの在庫は蒸発してしまいました。この対策にNVIDIAではマイニング専用機であるCMP-HXをリリース。同時に、GeForce RTX 3060を皮切りに、順次新たに投入されるGeForceではマイニングを検出すると性能を半分に制限する機能が投入されます。

2020/5/18:更新

NVIDIAはRTX 3090を除くRTX 3000シリーズにてLite Hash Rate(LHR)と呼ばれるマイニング制限を施したモデルを投入する事を正式に発表しました。このLHRが採用されたモデルは外箱にLHRと記載がされ、マイニング制限が施されている事が明示される措置が取られるとの事です。
A Further Step to Getting GeForce Cards into the Hands of Gamers | The Official NVIDIA Blog

マイニング専用機 NVIDIA CMPシリーズが発表

マイニング制限『Lite Hash Rate』搭載RTX 3000シリーズが間もなく登場

日本での入手性(ネットだと案外普通に買えます)

RTX 3080の一部モデルを価格.comなどで確認した限り、品切れになっているモデルはあるものの特にメーカーやモデルにこだわりが無ければ入手できる状態となっています。ただし、これはPCゲームや自作PC人口が少なく、RTX 3080が非常に高価な日本だけの現象です。もし、米国Amazonから価格が安いEVGA製 RTX 3080を輸入と言う形で入手しようとしても品切れが続いています。
同じ事はRTX 3090やRTX 3070等にも言え、購入を迷っている方は価格.comなどを確認する事をお勧めします。
ただし、価格はどのモデルも定価となっており、値下がりしたモデルを狙う場合は来年以降でないと厳しいと考えられます。

→2021/2以降GPUの品薄は日本でも深刻化しており、登場当初より価格は2倍程度に膨れ上がった状態で販売されています。これは、単に需要と供給の問題では無く、部材や輸送コストの上昇による影響も大きくなっています。

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クラッシュ問題

初期のRTX 3080の一部モデルでは、一部のGPUメーカーから発売されたモデルにて『クラッシュ』する問題が多発していました。原因はGPUの裏に搭載されているコンデンサーの種類が不適切だったことで、初期ロットで不適切なコンデンサーを搭載したモデルを所有している人に対しては交換などの措置がメーカーによっては実施されています。
なお、この不具合は現在発売されているRTX 3080では解消されています。

RTX 3080でゲームがクラッシュする不具合が発生中

著者情報

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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