Oppo Find X8で取られたMediaTek Dimensity 9400のベンチマーク登場。Apple A18 Pro超えの性能を発揮
MediaTekは2024年10月以降にフラッグシップスマートフォン向けチップセットであるDimensity 9400を投入予定ですが、今回、このDimensity 9400を搭載するOppo Find X8で取られたGeekbench 6ベンチマークの結果が明らかになりました。

Dimensity 9400はTSMCの第2世代3nmにあたるN3Eで製造され、コア構成はプライムコアとP-Coreのみで構成される仕様になっています。
このDimensity 9400は、Geekbench 6においてシングルコアでは2876ポイント、マルチコアでは8987ポイントのスコアを記録しています。
[table id=79 /]Dimensity 9400のシングルコアは先代のDimensity 9300に対して32%近く向上するなど大幅な性能向上を記録しています。また、過去にリークされた2800ポイントを超えるスコアに近く、AppleのA17 Proと同等レベルを記録しています。一方で、同時期に登場するSnapdragon 8 Gen 4に対しては11%、Apple A18 Proに対しては5%とシングルコアは若干劣ると言えそうです。
マルチコアは先代に対しても26%上回るスコアを叩き出すほか、Apple A18 Proを16%上回っているなどスマートフォン向けチップセットとして高い水準のスコアになっています。一方で、Snapdragon 8 Gen 4に対しては9%劣るスコアであるものの、今後の最適化やスマートフォンの冷却機構によっては1万ポイントに迫るスコアを出すことが可能であると考えられます。
なお、現時点ではCPU性能はSnapdragon 8 Gen 4の方が高くなると言えるのですが、性能と引き換えにチップセットのコストが非常に高くなると見られています。また、グラフィクス性能についてはDimensity 9400は大幅に高められるとも噂されています。そのため、今までSnapdragon系を使っていたハイエンドスマートフォンがMediaTekに乗り換える可能性もあるのですが、各社スマートフォンで採用されるチップセットの動向にも今後注目が集まります。
OPPO PKB110 (MediaTek Dimensity 9400) | Geekbench 6
コメント