Ryzen 7 9800X3D のBlenderベンチの結果も登場。先代より27%向上を記録

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Ryzen 7 9800X3D のBlenderベンチの結果も登場。先代より27%向上を記録

AMDのRyzen 7 9800X3Dは2024年11月7日に発売されることが明らかになっており、既に公式のマーケティング資料などもリークされています。今回、このCPUのBlenderベンチマーク結果が発表され、先代のRyzen 7 7800X3Dや同じZen 5アーキテクチャを搭載する8コアのRyzen 7 9700Xを大きく上回るスコアを記録することが明らかになりました。

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Ryzen 7 9800X3Dは8コア16スレッドで、ベースクロックは4.7 GHz、ブースト時には最大5.2 GHzで動作します。また、3D V-Cacheを搭載し、L2とL3キャッシュの合計容量は104MBです。このRyzen 7 9800X3DはBlenderベンチマークで324.94ポイントを記録しました。

このスコアは先代のRyzen 7 7800X3Dに対して約27%の大幅向上を示しており、同じコア構成のRyzen 7 9700Xに対しても10%の性能向上を記録しています。

Ryzen 7 7800X3Dと比較して、Ryzen 7 9800X3Dではアーキテクチャが刷新され、3D V-Cacheをコアの下に配置する構造に変更しました。これにより最大動作温度が大幅に向上し、動作クロックも向上しています。また、Ryzen 7 9700Xに対して、使用電力が65W (105W)から最大120Wに向上し、3D V-Cacheの追加効果により、同じ8コアCPUでも性能が大きく向上しています。

この変更により、従来の3D V-Cacheモデルでは温度が上がりやすく不得意とされていた複数コアをフル活用するアプリケーションでも高い性能を発揮できるようになります。これまで弱点とされていたレンダリングやエンコード性能が大幅に向上し、ゲームからクリエイティブ用途まで幅広い用途に対応できるオールラウンダーCPUへと進化しています。

なお、AMDの公式マーケティング資料ではRyzen 7 7800X3Dに対してゲーミング性能が平均8%、マルチコアが平均15%向上すると謳われていますが、現時点ではマルチコア系のベンチマークで15%を上回るリークが相次いでいるため、レビューなど実環境での性能にも注目が集まっています。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 実用ソフトの数値が出たのは興味深いな
    あとは消費電力かぁ

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