SteamサーベイでNVIDIA GeForce RTX 3060のシェアがさらに拡大。AMDはシェアが下落

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SteamハードウェアサーベイでNVIDIA GeForce RTX 3060のシェアがさらに拡大。AMDはシェアが下落

Steamではユーザーの使っているハードウェア構成をまとめたハードウェアサーベイの結果を毎月発表していますが、今回2024年3月付の結果が発表され、NVIDIAのGeForce RTX 3060がシェアを拡大する一方で、エントリーモデルとして人気が高かったGTX 1650は3位に転落しています。

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3月の調査結果では、2023年夏以降に1位に躍り出ているGeForce RTX 3060のシェアは依然として拡大しており、3月は6.92%のシェアを獲得しています。このRTX 3060が拡大している背景には、8GBモデルの投入などより手ごろな価格で入手できる様になってきているなどがあるようです。

一方で、2022年から2023年8月まで1位を獲得していたGTX 1650は今回の調査でシェアを0.16%落とし、3位に転落しています。また、GTX 1650より前に数年間シェア1位を維持していたGTX 1060なども今回の調査でシェアを0.20%落とすなど、レイトレーシング非対応グラフィックカードからRTX 3060などに乗り換えているユーザーが増えているものと考えられます。

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全体的にレイトレーシングモデルに置き換わりつつあるグラフィックカードですが、メーカー別各世代で見てみると、NVIDIA製グラフィックカードが順調にシェアを伸ばしており、RTX 4000シリーズは前月比で+0.92%、RTX 3000シリーズは+0.33%となっています。一方で、GTX 1600シリーズは上述の通りレイトレーシング対応モデルに置き換わり始めているため-0.38%になっています。

AMDについてはRadeon RX 7000シリーズが+0.01%と横ばい、RX 6000シリーズとRX 5000シリーズがそれぞれ-0.11%と-0.06%シェアを落とすなどAMD全体ではシェアが落ちてしまっています。

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Steamハードウェアサーベイの調査結果は集計方法が明確ではなく、稀に変な結果が出たりするので参考程度にはなるのですが、GTX 1600シリーズなどレイトレーシング非対応モデルがレイトレーシング対応で比較的安価なRTX 3060に置き換わるのは自然な流れと言えそうです。一方で気になるのがAMDです。

AMDはNVIDIAに比べてグラフィックカードのラインアップが少なく、価格もNVIDIAに比べてあまり安くない状況 です。そのため、実際にシェアを落としてしまっているのですが、このままNVIDIAが寡占し続ければグラフィックカード市場で競争原理が働かず性能の停滞や価格の大幅引き上げなどが考えられるので、AMDには是非ともRadeon RX 8000シリーズでコストパフォーマンスの高さなどでNVIDIAに対抗し、シェアを伸ばしてほしいところです。

ソース

Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2024 | Steam

https://store.steampowered.com/hwsurvey/Steam-Hardware-Software-Survey-Welcome-to-Steam

著者情報

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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